カーニバルクルーズ

2003年プリンセスクルーズとの合併を成功させたカーニバルはまさしく世界最大のクルーズ船社となり2012年末までに就航の船腹量は以下の表の通り巨大。傘下企業にはコスタクルーズ、オランダアメリカライン、そしてキュナードラインなどがいて、もはや誰も近づけないダントツのクルーズジャイアンツです。
2013年5月5日にカーニバルサンシャイン号(旧カーニバルデスティニー号)が1億5,500万ドルの大改修を終えてお目見えします。


センセーション号          イマジネーション号

”カーニバルコンクエス”号は”カーニバル最大船型の船として2002年に登場しその後姉妹船としてカーニバルグローリー号(2003年完成)そして2004年完成のカーニバルベイラー号がいます。

ところで、世界で最初に10万トンを超えた船がカーニバルクルーズの”カーニバルデステニー”号(1996年11月就航)で101,000総トンでした。

カーニバルクルーズの先見性と特徴


それは、フロリダ半島だけでもクルーズ基地マイアミに加えて近くのフォートローダデール、ポートカナベラルそしてタンバと4港、そして他の米国の都市ではガルベストン、ジャクソンビルそしてロサンゼルス、ニューヨークと主たる都市近郊発のホームランドクルーズ網を作り上げていることです。
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左のカーニバルコンクエスト号の場合はニューオーリンズを基点とした8日間のカリブ海クルーズをおこなっていますが、就航した当時は最新鋭の大型船を米国の地方都市母港として運航すると言うのでb驚きをもって迎えられたものです。
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でも、現在では他社ロイヤルカリビアンクルーズのグランヂュアーオブザシー号やNCLのノルエイジャンドリーム号などもニューオーリンズを中心に運航されていて、ここでもカーニバルクルーズ社の先見性が見られます。

カーニバルクルーズ客船一覧
船名 総トン数 乗客数 乗組員数 建造年度 改装年
カーニバルビスタ 133,000     2016予  
カーニバルブリーズ 128,000 3,690 1,386 2012  
カーニバル マジック 128,000 3,646 1,369 2010  
カーニバルドリーム 128,000 3,646 1,369 2009  
カーニバルスプレンダー 113,000 3,006 1,150 2008  
カーニバルフリーダム 110,000 2,974 1,180 2007  
カーニバルリバティー 110,000 2,974 1,180 2006 2008
カーニバルヴァラー 110,000 2,974 1,180 2004 2008
カーニバルミラクル 88,500 2,124 920 2004 2007
カーニバルグローリー 110,000 2,974 1,180 2003 2006
カーニバルコンクエスト 110,000 2,974 1,180 2001 2009
カーニバルレジェンド 88,500 2,124 920 2002 2008
カーニバルプライド 88,500 2,124 920 2002 2007
カーニバルスピリット 88,500 2,124 920 2001 2006
カーニバルビクトリー 101,509 2,758 1,100 2000 2007
カーニバルトライアンフ 101,509 2,758 1,100 1999 2008
カーニバルイレーション 70,367 2,052 926 1998 2011
カーニバルパラダイス 70,367 2,052 926 1998 2008
カーニバルサンシャイン
CARNIVAL SUNSHINE
 (旧カーニバルデスティニー)
101,353 3,006
(2,642)
1,150
(1,050)
(1996) 2013
(2008)
カーニバルインスピレーション 70,367 2,052 926 1996 2010
カーニバルイマジネーション 70,367 2,052 926 1995 2010
カーニバルファッシネーション 70,367 2,052 920 1994 2006
カーニバルセンセーション 70,367 2,052 920 1993 2009
カーニバルエクスタシー 70,367 2,052 920 1991 2006
カーニバルファンタジー 70,367 2,052 926 1990 2010

船の選び方

この上の比較表を見て”なるほど”とうなずかれた方々は、既にクルーズ名人です。まず、カーニバルプライデ号は幅が32.37mですからいわゆるパナマックス型で、パナマ運河を通行することを念頭に置いて建造されています。

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次に船は大きいのに旅客数は少ない、つまりは船客一人当たりの容積空間、そしてサービス程度を示す指標の船客一人当たりのクルー数は明らかにカーニバルデステニー号の方がより豪華なクルーズ船であることが数字から分かります。

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また、最新の1隻、カーニバルベイラー号は明らかに搭載可能船客数を最大化した船、言い換えれば最も船客一人当たりの運航経費を抑えることが出来る効率の良い船といえます。
このように、上の表にあるような仕様を比較することで船のグレードや豪華さそして価格的にお徳かどうかを見極めることも大切です。勿論新造船はなんといってもきれいですし目新しい設備や装置がついていたりして満足度は高くなります